今回の熊本地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興により、平安な日々が参りますことをお祈り致します。
さて、加藤清正公は難攻不落という熊本城(縄張り面積三十万坪)を築城したことで有名ですが、
工事を行うときに清正公の言葉を普請奉行が書き残したものが、普請語録です。
一、農民が繁多な季節を深く吟味し、非道の沙汰をしてはならないこと。
二、据石・蒔石・埋木・砂所・水量などで無理なる召し使いをしないこと。
三、どんな子細なことでも賄賂は堅く禁止すること。
四、仕事に陰日向なく働くこと。
五、川普請の手伝いのものには、男女の隔てなく一日米五合を差し遣わすこと。
六、仕事中は酒・煙草類は堅く禁止すること。
七、丁場(仕事場)には六〇歳以上のお年寄り、十四歳以下の童子を召し使うことは禁じること。
八、仕事は辰の刻(午前八時)に始め、午の刻(正午)に昼食、未(ひつじ)半刻(午後三時)に休憩、
申(さる)半刻(午後五時)までを原則とするが、四季と遠方などを吟味すること。
九、雇夫に給銀を滞りなく与えること。
当時、こうした工事を行うときは、農民などを無報酬で使うのは普通だったのですが、清正公はきちんと賃金を支払ったそうです。
また、労働条件を厳しく定め、男女の区別もしなかったといいます。
今回の熊本地震で被災した熊本城再建のために、皆で未来に向かって支援して参りましょう。
皆さま方のご支援ご協力をお願い致します。